植毛をした髪

 

『植毛』というと日本では人工毛を植え付けるイメージがまだ根強いようです。

1970年代から親しまれてきたのは確かに人工毛の植毛ですが、実は1990年代後半からは自分の髪の毛を植える方法が日本にも導入され始めています。

今ではまるっきり状況が逆転して、ほとんどのクリニックで採用されているのは自毛植毛だけです。

僕自身は人工毛植毛を1回(750本)、そして自毛植毛は3回(750株 ✕ 3回=約4500本)ほど経験してきました。

このページではそれぞれの植毛の仕組み・やり方・メリット・デメリットをできるだけわかりやすくお伝えしていきます。

これを読めば植毛術があなたにとって満足いく薄毛治療になり得るのかどうかがわかるようになると思います^^

 

フット

植毛歴約20年の管理人:フット
【▶ プロフィールはこちら 】

人工毛植毛の仕組みと手順

 

僕が利用した植毛最大手の会社の「人工毛」はポリエステルから作られています。

ポリエステルはとても丈夫な材質なため、強度が強く、本物の髪よりも伸び率が良くて抜けにくかったり耐熱温度も2倍耐えられるといった魅力的なポテンシャルを持っています。

色もいろいろ選べるので、自分の髪の色に近い人工毛でフサフサになることが可能です。


出典:Nidoクリニック
人口毛の色人工毛は好きな色を選べる

 

ただ、ポリエステルは光の屈折率が比較的高めなので、ライトや太陽に照らされると光沢が若干目立ち過ぎるところが欠点と言えるかもしれません。

僕は生え際が後退してきた20代前半に植毛をしたんですが、まだその頃はたくさん髪の毛が残っていたため自毛と違うちょっとした光具合が気になったのを覚えています。

「バレないよね?(´∀`;)?」と少し不安になりました。

 

肝心の植毛の仕組みについてですが、0.3mmの極細針を搭載している使い捨ての注射針で髪を植え込んでいきます。


出典:Nidoクリニック
人口毛植毛の注射針人工毛植毛に使う注射針

 

この注射針の先に根本がα化している人工毛をくくって装着させ、本体を頭部に当ててから一気に突き刺して挿入します。

それから、針を上に戻すと人工毛だけが頭皮内に残って生えた状態が作られる仕組みです。


出典:Nidoクリニック
人口毛植毛の仕組み

 

頭皮は何層にもなってできていますが、この注射針は自動で深度を保てるので本物の髪の毛根よりも深い「帽状腱膜」に一定して植え込むことができます。

グサグサ刺していくので「痛いんじゃないかな?(´∀`;)」と心配になるかもしれませんが、施術の時は麻酔注射を打つので基本的に痛くありません。

僕がした時も最初のチクリだけがちょっと感覚があるだけで後は何も痛みを感じませんでした。

750本くらい植毛をしたんですが、午前中いっぱいですべての行程は終了してあっという間にフサフサに変身しウキウキ気分で家路に着きました^^

 

人工毛植毛のメリット

 

人工毛植毛のメリットは何と言ってもその速効性にあります。瞬く間に髪を増やせるため楽チンで本当に簡単。

さっさと髪のコンプレックスを解決したかった当時の僕の願いを人工毛植毛は見事に叶えてくれました。

加えて「何本でも増やせる」ところもメリットです。

後半で考える自毛植毛では本物の髪を使う関係上 数量に限りがあるんですが、人工毛ならいくらでも量産できるので好きなだけ植えられるのが魅力的です^^

 

人工毛植毛のデメリット

 

人工毛の植毛は一見すると簡単に髪が増やせて便利な方法に見えますが、実のところ、メリットを凌駕するほどのデメリットも存在します(´∀`;)

具体的に挙げてみると、

 

紫の矢印 定期的なメンテナンスが必要

紫の矢印 維持費が安くない

紫の矢印 日常的に痛みを感じる

紫の矢印 頭皮にとって有害で炎症が起きやすい

紫の矢印 髪の毛根が死ぬ

 

一つ一つ簡単に説明していきます^^

 

定期的なメンテナンスと維持費がかかる

 

体質にもよりますが、植え込んだ人工毛は年に何割かが抜けてしまうので、必ず追加で植毛を補充していく必要があります。

元野球選手の板東さんも人工毛植毛の愛用者ですが、「7年で4200万円かかっている」とコメントされています。

こうした証言から、10年間続けると家が一軒建てられるくらいのお金がかかってしまう人もいることがわかるでしょう。

※ 人工毛植毛の感想や効果は人それぞれで異なります。あなた自身の状況が他の人と全く同じになることはありませんのでご注意ください。

日常的に痛みが続く

 

手術中は全然痛くないんですが、家に帰って麻酔が切れ出してからはず〜っとず〜っと頭部にジンジンした痛みや違和感が付きまといます(´∀`;)

それもそのはずで、人工物がずっと体内に刺さっている状態ですから痛みがあって当然なんですよね。。

でも20代前半で社会経験もほとんどなかった当時の僕には予めそこまで想像できる力がありませんでした。

クリニックからもそういう説明はなかったので、内心では「どうしてデメリットを前もって教えてくれなかったんだろう…(´;ω;`)ウッ」という矛盾や裏切られたような苦々しい気持ちを味わってしまいました。

自毛植毛を扱っている親和クリニックアドバイザーの君島さんも人工毛を経験したことがありこう語っています。

 

麻酔が切れると人工毛を差し込んでいる部分が痛くて痛くてたまらないんです。
頭皮が異物を押し出そうとしてたのでしょうね。すぐに施術をやめましたが、人工毛を長期間行っていると皮膚が壊死してしまうため、その後に、植毛手術もできなくなってしまうんです。
今思い出しても、その当時、すぐにやめて本当に良かったと思っています。

 

このコメントは僕も100%同感します◎

 

頭皮にとって有害で炎症が起きやすい

 

ちょっとした違和感だけなら我慢できるかもしれませんけど、頭皮が明らかに傷んでいくのを毎日見届けるのは耐え難いものがあります。

当時の僕はおでこがちょっとM字になりかけの状態で後退し始めたばかりだったんですが、人工毛を植えた周りの頭皮は赤色に腫れ上がって明らかに既存毛の抜け毛を加速化させてしまっている状態でした。

そのことに気づいてからはずっと気持ちが落ち着かなくなり、髪がどんどん薄くなっていくにしたがい幸せを感じることができなくなりました。

結局、僕は1年も経たずに人工毛を卒業する決断をして残された人工毛を一つ一つ抜いてもらった時には本当に辛い思いをすることに…(※ なぜか抜く時は麻酔をしてくれなかった。)

あの時の痛みは最悪で、途中我慢ができなくなって休憩を入れながらやってもらったんですが、泣きそうになりながら何とかがんばって最後まで抜ききることができたんですね(´;ω;`)

 

髪の毛根が死んでしまう

 

考えれば当然のことなんですが、植毛をした所は人工毛に侵襲されるため無条件に天然の毛根が死んでしまいます。

つまり、この先どんなに凄い発毛薬が開発されたとしても、毛根そのものがないので髪が生えてくることはないということです。

当時の僕はそこまで気づきもせず、人工毛を卒業してから育毛サロンに1年間通ったんですが、当然生えてはきませんでした(´∀`;)100マンエンソンシタ…

 

人工毛植毛が勧められないこれだけの理由

 

総合的に評価すると、人工毛植毛は人に気軽に勧められない薄毛治療だと言えます。

頭皮を傷つけ、痛い思いをさせ、心身ともに健康を損なうものだからです。

すでにオーストラリアやカナダ、アメリカなどでは人工毛を使った植毛が危険だと判定され法律で禁止されるようになっています。

日本も早くそうなればいいなと思っているんですが、今のところ法律的に問題はありません。

それでも徐々にですが人工毛の危険さが認知され始め、日本皮膚科学会のガイドラインでは公式に人工毛植毛はしないように警告が出されるようになりました。


出典:日本皮膚科学会
日本皮膚科学会の人口毛植毛評価日本皮膚科学会のガイドライン

 

人工毛は成長しないので、根本に皮脂が溜まりやすいですし、普通のシャンプーができなくなります。

手で直接触ると根本が頭皮に圧力をかけて痛みが倍増する関係上で専用のブラシを使い擦るしかありません。(※ こうした専用ブラシでシャンプーする制限も施術前には説明がありませんでした。)

擦ること自体が頭皮によくありませんし、頭皮に良いマッサージシャンプーなども不可能になってしまい…まさに負のスパイラルに陥ってしまうんですね。。

 

もし今のあなたが人工毛に好意を持っていたとしても、採用にはくれぐれも慎重であってください。

ただし例外的に、これから考える自毛植毛を利用できないようなケース、たとえば頭部に何も髪の毛が残っていない状態なら、人工毛を採用するのも実際的なのかもしれません。

「頭皮の健康を害してでも…多少の痛みが続いたとしても…髪を生やしていたい!」という強い信念を持っておられるなら、検討してみるのもアリかもしれません。

 

自毛植毛の理論

 

自毛植毛とは、その名前の通りで自分の髪を再利用して植毛する方法です。

人工毛と違い自分の髪をそのまま使うので身体に拒否反応が出ることはありませんし、施術後も清々しい自由を味わえます。

でも、自分の髪を採取して使うと、元の量は変わらないことになりますし、採取したところが今度は薄毛になって割に合わないようなイメージを持つ人もいるかと思います。

でも実際の自毛植毛はそうした懸念を上手に克服できるような仕組みになっています。

自毛植毛で利用するのはもっぱら後頭部と側頭部に生えている丈夫な髪の毛です。

どうしてこの部分の髪を使うかと言えば、

 

sozai_cman_jp_20170523173533 AGA(男性型脱毛症)にならずに生涯生え続ける可能性が高い

sozai_cman_jp_20170523173533 ふさわしく採取すれば周りの髪に隠れて無毛の傷がわかりにくい

 

という二大メリットが狙えるからです^^

 

AGAにならず生涯生え続ける可能性が高い

 

どんなに薄毛が進行している人の頭でも、後頭部と側頭部の髪だけは残っているのはどうしてかご存知でしたか?

元東京都知事の舛添さんもそうですし、サザエさんに出てくる波平さんにしてもそうですが、かなりツルツルの人でも後頭部周りの範囲はずっとフサフサに生え続けていますよね。

 

後頭部と側頭部

後頭部と側頭部の髪はハゲにくい

 

これは簡単に言えば、そのエリアの髪は遺伝子レベルでAGA(男性型脱毛症)にならないことが決まっているからです。

後頭部と側頭部の髪の毛には薄毛を誘引する男性ホルモンの影響を受けにくい性質が元から備わっているため、どんなに男性ホルモン(DHT)が分泌されてもへっちゃらなんです^^

 

移植毛採取の場所

図で示したエリアは生涯生え続ける安全なヘア

 

後頭部の髪は強力な男性ホルモンが支配しているエリアに移植された後でも、男性ホルモンの影響を受けない性質を損なわずに生涯に渡って生え続けることがわかっています。

これをドナー・ドミナント法則と呼びますが、こうした特性を活かすことで、薄毛部分にハゲることのない髪を定着させ、ずっと生やし続けることが可能になりました^^

 

ふさわしく採取すれば周りの髪に隠れて無毛の傷がわかりにくい

 

後頭部と側頭部の髪を採取したとしても、正常に手術が行われる限り、後に残る形跡は周りの人に気づかれることはありませんし痛みも残りません。

自毛植毛は大きく分けるとFUTとFUEという方法に分けられますが、それぞれの傷の特徴についてご紹介します。

 

FUTによる傷について

 

先にFUTが開発されたんですが、これは後頭部の髪を頭皮ごと切り取って、それを髪が生えている本来の単位に株分けをしてから一つ一つ植え込んでいく方法です。

切り取る後頭部の頭皮面積は移植本数によって変わりますが、最終的には一本の細い線となって、9割以上の患者が3ミリ以下(※)に収まります。


出典:ヨコ美クリニック
後頭部 傷 FUT ヨコ美

FUTで移植毛を採取した後の後頭部

 

手術直後でも既存毛の髪が3センチ以上あれば他人にはバレないですし、1,2週間後に抜糸をしてからはこれまでと全く変わらない通常の生活を送ることができます。

ちなみに僕自身もこの方法で植毛をしましたが、これまでの約20年間で誰かにバレたことは一度もありませんし、痛みもなかったです^^(※ 痛みの有無は各クリニックの技術力と本人の体質で変わります。)

 

↓痛み問題についての詳細↓

 痛みを感じることが好きな人は普通いませんよね。中には、自毛植毛したいんだけど、完全無痛じゃないならやらないぜ!っていう方もおられるかもしれません。手術...

 

FUEによる傷について

 

FUEはFUTの後に開発された移植毛の採取法で、専用パンチを使い髪の毛根を一株一株くり抜いていく仕組みです。


出典:親和クリニック
FUEパンチFUEで使うパンチの例

 

FUTでは線傷ができるのに対して、FUEでは斑点のような傷が採取した数だけ残ります。

なので、数が少なければFUTよりは目立ちませんが、2000株、3000株とくり抜いていけば逆にFUTよりも無毛面積が大きくなる可能性があるためバランスが必要となる手術法です。


出典:紀尾井町クリニック
FUTとFUEの採取後傷の違い

採取株痕の違い

 

後頭部の傷まとめ

 

FUTにしてもFUEにしても、後頭部の髪を使って薄毛範囲に植えていく仕組みは変わりません。

そして、採取した後の場所も周りの髪に隠れてわからなくなるので、自毛植毛で薄毛を解決できたことに純粋な喜びを感じられます^^

 

FUE3000株植毛後の後頭部

3000株採った後の後頭部例


出典:ヨコ美クリニック
s_yokobi31

M字ハゲの自毛植毛例

【症例情報】
治療方法:
ヨコ美クリニックによる植毛。
施術の説明:後頭部から毛包ドナーを採取して生え際に移植。
施術の副作用(リスク):一時的な痛み、赤み、熱感、抜け毛、くせ毛、つっぱり感、感覚の鈍さ、膨隆、腫脹、瘢痕等が生じる可能性。
施術の価格:500株34万円〜2500株以上120万円(税抜)
※ 治療効果は人それぞれで異なります。あなた自身の植毛結果が他の症例と同じになることはありませんのでご注意ください。

 

後頭部にあった自分の髪を気になる部分に移植することでコンプレックスを見事に解消できます^^

 

自毛植毛の仕組みと手順

 

では改めて自毛植毛が具体的にどう行われるのか一つ一つのステップを御紹介します。

 

FUTの仕組み

 

FUTは前述したとおり、最初に必要面積分の頭皮ドナーを切り取ります。


出典:紀尾井町クリニック
移植毛付き頭皮ドナー切り取った毛根付きの頭皮

 

頭皮を採取する時は麻酔が効いていて、精神安定剤も併用するのでウトウト状態になり痛みは感じません。

切り取った頭皮はすぐに顕微鏡を使って細かく株分けをしていきます。


出典:湘南美容外科クリニック
株分け

 

髪の毛は一つの毛穴(毛包)から1本1本生えている単純なものではなくて、1〜3、4本のヘアと1〜2本の産毛に加え、皮脂腺、起立筋などが一緒になってコラーゲンの帯がまとわりついた形になっています。

 

毛包

毛包(毛穴)の構図

 

この元からの髪の毛の状態のままに一つ一つ株分けを行って植えつけるのがFUTの意味するところです。

FUT(Follicular Unit Transplantation)、つまり「毛包単位で移植する」ということになります。

元からある髪の状態そのままに植え替えるため、考えられ得る理想的な植毛として1990年後半に開発されて以来ずっと同じ原理で行われ続けています。

株分けをした後は植え付けをしていきますが、そのためにまず新しい毛穴を作らなければいけません。

準備できる移植毛株数と同じ数のスリット(切れ目)を植毛医が経験とセンスに基づいてふさわしく入れていきます。


出典:湘南美容外科クリニック
スリットスリットを作成している様子

 

移植する範囲に新しい毛穴を作り終えたなら今度は専用のピンセットやチューブを使って一つ一つ植え込みをしていきます。

 

出典:アスク井上クリニック植え込み植え込みをしている様子

 

人のヘア構造がどうなっているかをよく観察して再現力に長ける意欲とセンスを兼ね揃えている植毛医に依頼するなら本当に自然な生え方を再現できてバレることはありません。(※ 僕自身植毛をしてから約20年経ちますが、家族を含め誰にも知られていません^^)


出典:湘南美容外科クリニック
植毛症例

植え込みが終わった直後の状態

 

施術そのものは数時間で終わって日帰りが可能ですが、移植毛は定着するのに1〜2週間、ニョキニョキと生えだしてくるのが3ヶ月以降、1年ほどでヘアスタイルを十分に楽しめる長さにまで成長します。

少し遅めなペースに感じられるかもしれませんが、正真正銘本物の髪なので本来のヘアと全く同じように生えてきますから周りの人にも違和感を持たれずに髪を増やすことができます^^

植毛術後の詳しい成長経過については以下の記事を合わせて参考にしてください。

 

植毛施術をしてから3ヶ月後の状態 植毛をしてからのプランを練る上で『先を読む』ことは大切ですね。一番身近なところでいけば、施術をしてから移植毛が定着するま...

 

FUEの仕組み

 

FUEがFUTと違う部分は基本的に移植する株を採取する仕方にあります。

つまり、専用パンチを使って直接的に株をくり抜くという方法です。

FUEは「Follicular Unit Extraction」の略称で、毛包(Follicular)ごとの単位(Unit)で抽出(Extraction)するという意味から来ています。


出典:親和クリニック
FUEパンチFUEではパンチを使い…

 


FUE採取拡大画像直接抽出する

 

FUEはくり抜いた時点でFU(毛包)単位になっているので、FUTのように株分けをする行程がありません。

 

FUEの健康的な移植株毛包単位の株

 

こうして移植株を準備できた後は、FUTと同じような要領で気になる部位に植え付けを行い、その後の発毛までの経過も同じように進んでいきます^^

 

FUTとFUEのメリット・デメリット

 

ここまでで自毛植毛の仕組みについて見てきましたが、日本の植毛クリニックHPを全体的に外観すると、FUEのほうがスマートに感じる人が多いようです。

ですが、実際には仕組みの違いからそれぞれのメリットとデメリットが異なっているのでその部分をはっきり理解しておくことは重要です。

とかくFUE専門の施設ではFUEしか扱えない関係上、FUTのことを消極的に評価してあなたの印象をコントロールしようとする傾向がありますから注意が必要です。

しっかりそれぞれの良さと限界を知っておくなら後悔しなくて済みますから、FUTとFUEの特徴をここでしっかり押さえておきましょう。

FUTとFUEを比較すると以下のような結果の違いがわかります。

 

FUT FUE
後頭部に線傷が残る 後頭部に点傷が残る
術後の痛みはFUEより出やすい 術後の痛みはFUTより出にくい
料金がFUEより安い 料金がFUTより高い
施術直後に後頭部の傷を隠しやすい 施術直後に後頭部の傷を隠しにくい
毛根切断がFUEより起きにくい 毛根切断がFUTより起きやすい
株のクオリティがFUEより安定している 株のクオリティがFUTより劣りがち
大量植毛はFUEより向いている 大量植毛はFUTより向いていない

 

以下、それぞれの項目を比較しながら長所・短所を考えていきましょう^^

 

移植ドナーの採取痕について

 

3ミリ以下とはいえ、どうしても線傷を作るのに抵抗のある人はいらっしゃると思います。

そういう場合であればFUEを選ぶと線傷を作らなくて済みます^^


出典:紀尾井町クリニック
FUTとFUEの後頭部傷比較

 

ただし、患者自身のヘア密度や体質によってはくりぬいた本数がそんなに多くないにも関わらず、かなりスカスカになってしまうケースもありますから注意が必要です。

 

FUEの後頭部の傷拡大画像拡大したFUEによる斑点状の傷


出典:ヨコ美クリニック
FUE1500株採取後の後頭部FUEで1500株採取後にスカスカになったケースも

 

適度な数だけくり抜く限りはFUTよりも傷は目立たなくなりますので、この部分はメリットと言えます。

一方、FUTであれば、本数が500株であれ1500株であれ2000株であれあまり傷のデメリットは変わりません。

幅が3ミリ以下の線傷ができるのみですから、大量に植毛をしたい時にはFUTでしたほうが傷リスクを減らしやすくなります。


出典:湘南美容外科クリニック
FUTによる後頭部経過FUTによる後頭部経過

 

FUTの傷幅の程度は頭皮の柔らかさや担当医の技術にも依存してきますので、カウンセリングのときにどちらが向いているのかを相談してみましょう^^

 

術後の後頭部の痛みについて

 

FUEはFUTよりも侵襲性が低いことから傷の治りが早くなると言われています。

 

FUE後頭部経過一週間後には自然と傷が塞がる

 

麻酔が切れた後に数日続く痛み具合もFUTより軽くなる傾向があります。

ただ、FUTでした場合でも約一週間は縫合したままで引っ張られている感覚はありますが、痛みが出るとは限りません。

僕の場合はクリニックからもらった痛み止めを前もって服用していたので痛みがありませんでしたし、10日前後で抜糸を済ませた後は自由に過ごせるようになりました。

FUEの場合は傷の治りがFUTよりも早いですが、ヒリヒリした感覚が数週間続くことも観察されています。

この辺は個人差があるため何とも言えないんですが、いずれにしても時間が経過していけばいくほど楽になって元の感覚に戻っていきます^^

 

費用料金について

 

日本にはFUE専門クリニック・FUTとFUE両方を受けられるクリニックの2種類のパターンが多いですが、いずれにしてもFUEの料金はFUTに比べて総じて高めです。

たとえば1番歴史のあるヨコ美クリニックではFUTで1000株を植毛すると60万円のところ、FUEですると80万円になって20万円も差が出ますし、FUE専門のアイランドタワークリニックで同じ本数を植毛をすると料金は140万円もかかります。

FUEは医師の作業負担がFUTよりも多くなるため費用が大目にかかってしまいがちです。

FUTで植毛をすれば何十万円とコストを節約できる可能性があるのでお得です^^

 

↓費用についての詳細↓

 自毛植毛は「高額な費用がかかりそう…」というイメージが持たれやすい薄毛治療です。 僕の場合もそうでしたが、最終的にはどれくらいの見積もりに膨れ上がる...

 植毛の治療で適応が一番多いと言われているのが通称「M字ハゲ」で知られる生え際の部分です。例えば、自毛植毛のシェア率がNo.1(※)のアイランドタワークリニッ...

 

施術直後の傷の隠しやすさについて

 

FUEでは毛根を正確にくり抜くために後頭部を剃らなければなりません。


出典:goo.gl
FUEの剃毛&採取直後の後頭部

 

剃ってから株をくり抜くと頭皮がむき出しになり、既存毛を下ろしても剃った部分は隠しきれないですし、隠せても風が吹いたりすると見え隠れしてしまいます。


出典:goo.gl
FUE後頭部の傷が隠しきれない

 

この問題を解決するには、別途3〜5万円くらいするヘアーシートを取り付けてもらう必要があります。


出典:goo.gl
FUE植毛後にカバーシートを取り付けた状態

シートを付けた状態

 

剃ったエリアが伸びてくるまでの1、2ヶ月はシートを付けた状態で過ごさなければいけないので、こうした不便さもデメリットと言えるかもしれません。

 

↓ヘアシートについての詳細↓

出典:湘南美容クリニック FUE法で植毛するときにはドナーを採取するために後頭部を刈り込みます。術後は採取痕が残った頭皮がむき出しになるので、傷が目立たなく...

 

 

一方、FUTであれば髪を剃る必要がないため、術後すぐでも縫合されている痕は周りの髪に隠れて全く見えません。

次の日から人に会わなくてはいけない場合でもかなり心理的に楽に感じられるでしょう^^

 

追記:最近はどのクリニックでも『刈らないFUE』が選べるようになっていますが、その詳細については別記事を参考にしてください。

 

↓刈り上げないFUEについての詳細↓

 植毛をした髪の85〜95%は生えてくるのか、凄いなぁ。でも後頭部を刈り上げると仕事に影響が出るからFUEは嫌だ。かといってFUTですると線傷が残るし、人によって...

 

毛根切断について

 

FUEで株を採取するときにはパンチを使ってくり抜くのでFUTのような株分け作業がなくなるメリットはありますが、頭皮下の毛の向きが見えない状態のため、ときどき毛根切断が起きてしまうことが懸念されています。

 

FUEの毛根切断

毛根切断のイメージ

 

植毛医の技術力によって毛根切断をする比率は変わってきますが、どんなに熟練した名医でも6%前後(※)はあると報告されています。

毛根切断を起こした株は植毛に向きませんし、無理やり植えても生えてこない、或いは生えてきても途中から生えてこなくなることがわかっていますから、毛根切断は出来る限り避けたいものですよね(´∀`;)

FUTなら顕微鏡で全体を見ながら一株一株切り分けていくので、毛根切断する確率が平均1.25%(※)と圧倒的に低く有利です。

 

FUTの株分け

FUTでは毛根切断の可能性は低い

 

株のクオリティについて

 

日本のFUE専門クリニックの医師達は決して公に認めたがらない点ですが、FUEで抽出される株はFUTの株よりも発毛率が不安定な傾向にあると論文により公表(※)されています。

※ FUT・FUEの発毛率に関する文献:
1) Harris JA: Follicular unit extraction (FUE) with the SAFE system: a dull dissecting tip FUE device. Hair Transplant 360, edited by Lam SM, Vol.3, p73-86, Jaypee Brothers Medical Publishers, New Delhi, 2014
2)【毛髪】ガイドライン2017を踏まえた治療UPDATE (編著 武田啓) 克誠堂出版 P54

 

また、FUEを開発した医師であるバーンスティーン博士自身もそのことを認めています。

 

FUTでは、最初にドナーが頭皮から切られ、次いで、解剖用顕微鏡の助けを借りて、毛包(FU)はその保護組織が無傷のまま慎重に単離される。このプロセスは、特に株分けをする者が顕微鏡解剖において広範囲に訓練されている場合に高品質の移植片を作り出せる。

FUEでは、外科医はドナー領域から毛包単位(FU)で1つずつ抽出する。毛の上部しか視覚化できないので、収穫中に毛包ユニットを切断する危険性がある。皮膚の表面下の毛包の方向は推測することしかできない。結果として、毛包ユニットは、FUEはFUTよりも保護層の損傷または剥がれがより起こりやすい。

 

FUEを開発したバーンスティーン医師やラスマン医師からトレーニングを受けたヨコ美クリニックの今川先生も当サイトの取材に対して、「FUEよりもFUTのほうが結果が良いですよ^^」と答えておられます。(※ 今川先生のクリニックではFUTとFUEのどちらでも施術を行えるため中立的な立場での発言であることに注目してください。)

 

▲今川先生

FUTは10人やったら10人とも大体期待どおりになるんだけど、FUEは10人やったら8人はそれでいいのかもしれないけど後の2人は結果がそれほどでもないんだよねぇ…ラスマン先生も「FUTと比べてFUEは安定度に欠ける」って言ってました。(※ FUEは2002年にラスマン博士等が技術と理論を初めて公表して世に出たという背景がある。)

 

FUEは極細パンチで見えない部分を直接採取しなければいけない難易度の高い技術なので、毛包を安定した形で採取することが難しく、もし華奢(きゃしゃ)な株をそのまま植えてしまうと発毛率に影響が出てしまう可能性があります。

FUTであれば顕微鏡で全体を直視できる状態でカットするため、理想的な「株」を作りやすく、結果的に安定した発毛を期待できるわけです。

 

FUEとFUTの株比較FUE(左)とFUT(右)では株のクオリティに差が出る可能性あり

 

FUEでする場合には周りにしっかり肉片がついた生命力の強い株を採取してもらうために小さ過ぎない口径のパンチを使ったり、正確な角度でくり抜ける技術力の高いドクターに依頼するように心がけましょう^^

 

大量植毛について

 

結論から言うと、日本人がFUEで移植毛を採取したい場合、施術一回でのマックス量は2500株前後(※)と言われています。(※ 頭部条件によっては3000株以上可能な場合もあります。)

2回目も採取できる好条件の頭部だったとしても、累計で4000〜4500株程度の移植本数が平均です。

しかも、仮にそれくらい大量採取が可能であっても、AGAにならない安全な範囲を飛び越えて採取することを前提にした話となります。

もし生涯に渡って生え続けるエリアからのみ採取することにこだわるなら絶対にその数量は取れないですし、採ったとしたらスカスカになってびまん性のシースルー現象と化してしまいますから現実的ではありません。

FUTはFUEよりも多く採取することができ、累計で大体5000〜7000株(※)くらい安全な範囲から調達することが可能です。(※ 一回の手術では個人差はありますが2500〜4000株くらいは現実的です。)

いずれにしても、後頭部に残す採取痕レベルと植毛したい本数とのバランスを保っていくことが自毛植毛で純粋な満足を得るためには欠かせません^^

 

自毛植毛のメリット・デメリットまとめ

 

自毛植毛について勉強していくと、最初はFUEの方が好印象になりやすいかもしれませんが、一つ一つ細かく仕組みを考えていくと、FUTのほうが総合的に評価が高くなることに気づかれる人は少なくありません。

とはいえ、そもそも自毛植毛自体も100%完璧な治療とは言えませんし、AGA部位の既存毛を守るためにミノキシジルやフィナステリド錠などの薬剤も併用していく必要があったり、限られた本数の中でいかにベストな形に持っていくのかも挑戦となってきます。

僕はFUTが出始めた約20年前に一足先に自毛植毛を経験したわけですが、その時代に巡り会えてつくづくラッキーだったと感じています。

当時はまともな薬もなかったので絶望しかけていたところ、自毛植毛のおかげでフサフサに戻ることができ、おかげさまで今でも薄毛知らずの生活を送らせてもらっています^^

自毛植毛の効果はエビデンス(科学的証拠)に裏打ちされた、世界中で毎年60万人以上が利用している信頼のおける外科治療です。

もしあなたも薄毛に悩まされ元気を出せない状態が続いているなら、20年前の僕と同じように自毛植毛でサクッと悩みを解決されることを心からお勧めします^^

技術力のあるクリニックで自毛植毛を行えば植えた毛の82.5〜95%(※)は生えてきて、心からの満足を覚えることができますよ^^

※ 植毛の生着率と利用者統計に関する文献:
1) Beehner ML : Graft Survival, Growth, and Healing Studies : Studies of Hair Survival in Grafts of Different Sizes. Ed Unger WP, Shapiro R : Hair Transplantation, Marcel Dekker, New York 2004 :261―279.(レベルⅤ)

2) 日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成 29) ● 2771
3) 
International Society of Hair Restoration Surgery: 2017 Practice Census Results

 

※追記:フットさんはどこで植毛を受けたんですか?という問い合わせが多くなってきたので、こちらでもお伝えしておきます。

 

約20年前に国内のクリニックを利用してM字ハゲを復活させました。↓↓

 

自分

約20年前の姿

治療内容 FUT法で生え際付近に2250株の自毛植毛を実施。
費用 3回合計150万円(税抜)
主な副作用・リスク等 一時的な痛み、赤み、熱感、抜け毛、くせ毛、つっぱり感、感覚の鈍さ、膨隆、腫脹、瘢痕等が生じる可能性。
注意点 植毛の治療効果は人それぞれで異なります。あなた自身の植毛結果が他の症例と同じになることはありませんのでご注意ください。

 

フットの植毛症例画像2

2018年現在

 

フットの植毛症例画像3

フットの植毛症例画像4

フットの植毛症例画像5

フットの植毛症例画像62018年現在

 

僕はヨコ美クリニックで植毛を受けて救われました。

 

なので、あなたにも自分に合ったクリニックを見つけてもらい、今の悩みを解決してほしいと思っています。

 

フットはあなたの植毛計画を本気で応援しています^^

 

↓僕が治療を受けたクリニックの全貌↓

 こちらのページではヨコ美クリニックの気になる植毛施術の特徴・症例・費用等をどこよりもまとめて掲載いたします。ここはサイト管理人フットが植毛した所でもあ...

 

 

【植毛クリニック一覧表】

病院名
ヨコ美
アイランドタワー
アスク井上
親和
湘南美容外科
病院名
ヨコ美
アイランドタワー
アスク井上
親和
湘南美容外科
HP
s_runessance
s_iland-1
s_askinoue
s_sinwa-1
s_runessance
方法
FUE
FUT
FUE
FUE
FUE
FUE
FUT
場所
横浜
新宿 大阪 福岡 名古屋
新宿
新宿 大阪 福岡 名古屋
新宿 大阪 福岡 名古屋
費用
AGA薬
処方あり
処方あり
処方あり
処方あり
処方あり
メリット
デメリット
解説
kousikisaito
kousikisaito
kousikisaito
kousikisaito
kousikisaito
HP
kousikisaito
kousikisaito
kousikisaito
kousikisaito
kousikisaito

※1 費用欄は1000株移植したときの料金です。
※ 情報の変動は避けられないので、最終確認はご自身でお願い致します。
※ 無料カウンセリングは比較表内の一番下の緑ボタン「公式サイト」から簡単に申し込みができます。

 

※ 植毛の基本を学びたい方は【初心者徹底講座】を一読下さい^^

 

 

※ 記事の内容は、効能・効果または安全性・確実性を保証するものではありません。
※ サイトの情報を利用し判断・行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。